あの星での私の記憶
ーー第1章ーーー


今でも、懐かしいあの時の事。

忘れない、忘れられない。 あの日の出来事。

今でも時々思い出す。

遠い星での、冒険を、、、、



春、、そうよ、暖かい太陽の下の

小さな広場だったの。

青い空。 そして、真っ白な雲。

1日中眺めていても、たぶん、飽きないわ。

その時私は、とっても幸せだったわ。



その時まではね、、、、、



私は一瞬、目を疑ったわ。

だって、さっきまで青かった空が、

見る見るうちに、真っ黒になっていったの

だもの。

何度も目をこすり、やっと夢ではないと

きずいたの。

「どうしよう、、」



『キャーーー、助けてーー!』



お友達の声だわ。

でも、その声を聞いてやっと私は

正気に戻ったわ。

そして、一目散にお城へ走ったわ。

「姫様ーーーーーーっ!!」



姫様は、青ざめたような表情で、

こう言ったわ。

「あの黒い雲は、この星の宝をねらっているわ。宝の代わりに

私さえ消えれば、、、、」

私は一瞬おどろいたわ。

私は死にたくないの。

でも、姫様を死なせるわけには、、、、



私は、考えていることを口にしたわ。

「私は、この星の宝をもって、

ずっと、ずっと、遠くの星に逃げます! そうすれば、

姫様は、死ななくていいです!」

私はそう言うと、返事も聞かずに

星を飛び出したの。

思いはただひとつ。

「みんな、、、死なないでね!!!」



口に出してしまった、、、、

しかし私は、ただ、なげく様に星を飛び出したの。

それから、私は走って走って、、、

『ドカーーーーーーーーン!!!!!』

後ろのほうで、大きな爆発音があった。

おそるおそる、後ろを見る私に襲い掛かってきたのは、

黒い雲。 ダークリムロ達だった。

「捕まったら、終わりだわ。」

あせる私。  余裕の黒い雲。

・・・・・・・・・限界・・・・・・・・・・・



『パリーーーーーーーーン!』

とうとう、星の宝、クリスタルを割られてしまった。

落ちていく私。 飛び散るクリスタル。  逃げるように帰っていく黒い雲。

「もうだめだ、、、、」

私は、もう、飛ぶことも、走ることもできず、

ただただ 落ちていったわ。



どれくらいたったのだろうか。

恐る恐るまぶたを開く。

すると、そこにあったのは、

見たことのない景色と、

砕けて小さくなったクリスタルだった。



〜管理人の感想〜
リボンの視点から見た64の物語ですね。
心理描写が詳しく描かれていていいです。
これからどうなるのでしょうか?