〜THE Story of MetaKnight〜
第3話 赤髪のダークマター『アイザック』


ドカー―ン!!!

「うわあ!」

「な・・・なんだ!?」

二回目の爆発である。今度は基地内で爆発が起こったかのように見えた。

カービィも、おろおろと中庭をぐるぐる走り回っていた。

「だあーーーー!!どうしよ、どうしよ、どうしよ、どうしよ、どうしようーーーーー!!!」

「少しは落ち着けよ!!お前!!」

トライデントナイトはカービィを叱ったが、止まらない状態だった・・・・。

「うわーーー!どうしよ、どうし・・・・んん??」

カービィがいきなり止まった。

カービィが見たのは、赤い髪をした男が片手に長刀(ながたな)を持ちながら、こっちをじっと見ているのに気がついた。

トライデントナイトは一瞬ハッと思い出した。

「お・・・お前は、さっきそこに座っていた男!?」

トライデントナイトはトライデントを出し、赤髪の男に鋭く向けた。

そして赤髪の男は口を開いた。

「我が名はアイゾック=ヴァンドーラ・・地上世界から地下世界を守る者・・・・」

「地下世界!?・・・やはり伝説は本当だったのか・・・」

「な・・・なにそれ?なんか話がわからないよ!」

またもやカービィがおろおろし始めた。

アイゾックという者は、長刀をカービィの方に投げつけた。

どかっ!!

「おおっと!なにすんだよ!いきなり!!」

カービィは間一髪で避けた。

アイゾックが無表情でこちらを見ていた。

そして・・・・・

「2000年もの前、私はこの国の下にある地下世界『アンダーグラウンド』から入ってくる侵入者を追い払っていた・・・それから1000

年の月日が流れた・・・・・」

(「1000年?・・確か地下世界が封印された年では・・・・まさか!?」)

「唯一地下世界と地上世界を結ぶ『光の門』が、何者かに封印された!!そう・・・私は見たのさ!!蒼い体をした仮面を被った騎

士が・・・『時空の鍵』を奪い、地下世界と光の門を消した・・・」

「蒼い体?」

「それってメタちゃんのこ・・・うぐっ!!」

トライデントナイトは焦るようにカービィの口を塞いだ。

「んんっぐぐう〜〜(なにすんだよ〜〜)」

トライデントナイトが小声で言った。

―「馬鹿!!蒼い体で仮面ついてる騎士といったらメタナイト隊長だけのは分かっているけど・・・もしこれが当たったら、大変なこと

になりそうだぞ!!」―

「んむぐぐううぅ〜〜??(それってどういうこと??)」

―「あのアイゾックっていう奴は何かメタナイト隊長に恨みがあるとか・・・・」―

「んんん?ん〜、んむぐぐう(恨み?あ〜、確かにあるね、そんなことって)」

―「とにかくメタナイト隊長の名は言わないように!」―

「ん〜(は〜い)」

「お前達・・・何をしているのだ・・・・・」

アイゾックの声で、二人は前を向いた。

「「あ・・いや、なんでもないです」」

「・・・まあよい、それからさっき言った蒼い体をした男は何処に・・・?」

「ん?この基地にいてるけど・・・・って・・・あーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」

カービィは思わず口をこぼしてしまいました。

それを聞いたトライデントナイトとアイゾックは・・・・

「バッキャローー!!!てめえ言わないっていったくせに、何で言ったんだよーーーーー!!!!」

「ご・・・ごめん・・つい口が・・・・・」

「ごめんで済むわけないだろーが!!!もし当たっちまったら・・・・・」

「やはりな・・・こういう場所にはよくあいつがいてそうだ・・・メタナイト!!!」

アイゾックが歯切りをした。

「だあーーーーー!!やっぱりーーーーーーー!!!!」

「どうしよ、どうしよ、どうしよ、どうしよ、どうしよ、どうしよーーーーーーーー!!!!」

「もうええわいっ!!」

トライデントナイトが激しくツッコミをした。

「ふふっ、お前達はもういい・・・ここで焼け死ぬがいい・・・・」

アイゾックが左手で赤い炎を出し、それをカービィ達の方へと投げつけた。

「いけ!!ファイアー・ボール!!!」

ボワアアアアア!!

中庭がたちまち燃え上がり、火の海と化してしまった。

「おわあ!!あちぃ!」

「あちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃ!!」

カービィの頭に火が燃え上がり、ぐるぐると走り回った。

「ふはははははは!!あばよ!!」

アイゾックはカービィ達に背後を見せ、そのまま去って行った。

「くそ!待てえぇーーーーーー!!!」

「ああ!待ってよーー!!」

二人は炎の海を抜け出し、アイゾックの後を追った。


〜NEXT〜