〜注文の多い喫茶店〜


前書き:読み切りの作品です。殴り書きしてます(ヲィ
・・・でも何か続きそうです・・・(^^;)
では本編へどうぞ。

「う〜ん・・・今日もヒマだねぇ、おにいちゃん。」
「・・・あぁ・・・。」
ここはポップスターのどこかに位置する喫茶店。
開店時間を過ぎているにもかかわらず客足は少なかった。
・・・まぁいつものことだが。


「・・・おい、二人ともヒマそうだな?」
『オーナー・・・。』
私たちは声をそろえてそう言った。
「あのな・・・カービィ、前から言いたいことがあったんだが・・・。」
「なぁに?デデデオーナー♪」
「何でメタナイトのことをおにいちゃんって呼ぶんだ?」
「?何で?・・・って言われても・・・優しいし強いしカッコイイし・・・大好きだから・・・。」
・・・本気で言っているのか。
私はカービィに何かをしてやれたか・・・?


〜〜チリンチリン・・・〜〜
私がそんなことを考えていたとき、初めて見る女性客がこの喫茶に入ってきた。
赤いベレー帽、黒い髪、薄い緑の服・・・。
「いらっしゃいませー♪」
私たちは喫茶指定の制服に着替えた。
しかしこれは世に言うメイド服だろう・・・。
・・・まぁ、これも今に始まったことではないのであまり考察していない。
「ご注文が決まったら呼んでくださいね〜♪」
カービィは得意の営業スマイルで明るい雰囲気を作っていた。
「あの・・・このお店に・・・メタナイト様がいるって聞いたんですけど・・・。」
「え?う、うん・・・いるけど・・・呼びましょうか?」
「はい・・・!」

客人とカービィの会話を聞いていたデデデオーナーと私は同時に二人の所へ向かった。
「おーい・・・ってもう来てるか。」
「やぁそこの可愛いお嬢さん・・・俺様と一緒にティータイムしないか・・・」
「オーナー・・・ナンパだったら後にしてくださいよ?」
私は少し眼を光らせてオーナーの方をにらんでみた。
「冗談・・・だって・・・はは・・・。」
「・・・私に用事があるらしいな。そのあたりの話を詳しく・・・」
「助けてください!メタナイト様・・・!!!」
その女性客は突然私に抱きついてきた。
「!・・・ぉ・・・おい・・・そなた・・・!?」
「メタナイト様ッ・・・。」
「おいっ・・・と、取りあえず離してくれ・・・。そなたの名前も聞かなければ・・・。」
私はかなり苦しくなるほどの力で抱きつかれていた。
「あ・・・ご、ごめんなさい・・・。大丈夫ですか・・・?」
「ゴホッ・・・。あぁ・・・。大丈夫だ・・・。」
「で?キミ何なの?おにいちゃんに用があるんじゃなかったの?」
・・・カービィの口調は明らかに怒りを抑制しているように聞こえた。
「え、えっと・・・私は私立ティンクル学園の中等部三年生、アドレーヌです。」
「アドか・・・。・・・私立ティンクル学園といえば女子専門校として有名だが・・・。」
「はい・・・実は私の所属している美術部の部室に・・・・・出るんです。」
『出る・・・?』
一斉に聞き返す私たち。
「・・・ええ。何かの魔獣だということしかわからないんですが・・・。」
魔獣・・・・・か・・・。
「よし、解った。魔獣の正体については私たちが何とかしよう。」
「あ、ありがとうございます・・・!」


「なぁ・・・・・アイツ・・・女子専門校・・・って言ってたよな・・・?」
アドレーヌという女性客が帰るとオーナーはすぐにそう聞いた。
「ええ。そうですね。」
「・・・ってオイ!それって女装しなきゃならないってことだぞ!?」
「それがどうかしたの?」
「・・・・・・・・。」
・・・オーナーもどうやら諦めたようで・・・結局私たちは全員女装するハメになった。

しかし、どうも制服というのは動きにくい・・・。
普段は喫茶指定の服で動いている分、少々の慣れはあったが。
・・・ん?制服なんてどこから調達してきたかだと?
私は知らんな・・・作者に聞いたらどうだ?
・・・・・ともかく、一路私たちは私立ティンクル学園へと向かった。


「うわぁ〜・・・・・おっきいね〜・・・。」
「ああ。寮もあるらしいからな。」
「・・・お?なぁ、あれってアドちゃんじゃないか・・・?」
見てみると向こうからアドレーヌが走ってくるのが確認出来た。
「来てくれたんですね、皆さん。」
「そりゃあレディを見捨てることは出来ないんでな。」
「・・・まぁ、そういうことだ。」
「美術室まで案内してくれる?」
「ええ、もちろん!」

そんな感じで私たちはアドレーヌ指示の下、美術室に直行した。
途中で先生と思われる人物にも何回か会ったが、そこはアドが機転を利かせて切り抜けた。


「ここが例の・・・。」
「・・・。」
明らかな魔獣の気配。
「・・・おにいちゃん・・・。」
「・・・・・!下がれ!来るぞ!」
・・・バンッ!!・・・キ・・・ィィィィィン!!!
「!?うぉッ!!何だ!?」
「「ジャマヲ・・・スルナ・・・。」」
その声と共に机の陰から黒い物体が出てきた。
「・・・・・・。」
「「・・・!!?・・・め・・・メタナイトサマ・・・!?」」
『・・・!?』
「い・・・今何て?」
「・・・やはりお前か・・・ゴーストナイト・・・。」
「ど・・・どうなってんだ??」
「し・・・知り合い・・・・・?」
私の姿を見た途端、黒い物体が正体を現した。


「「コレハコレハ、メタナイトサマトハシラズ・・・ゴブレイシマシタ・・・。」」
「久しぶりだな、ゴースト。」
「「ハイ・・・シカシワタシモイッシュントマドイマシタ・・・ソレハコノガクエンノセイフク・・・。」」
「まぁ、つまりは女装ということだ。」
「ちょ・・・ちょっと、これどうゆうことなの?ボクたちにも分かるように説明してよぉ!」
「ああ、そうだったな。・・・こいつは私の旧友の一人、ゴーストナイトだ。」
「「ド・・・ドウモ・・・ミナサマトハハジメマシテニナリマスネ。」」
「き・・・君だったのね?私たち学園のみんなを脅かしていたのは・・・。」
「ハ・・・ハイ・・・モウシワケアリマセン・・・。」」
「で・・・でも何で?」
「「・・・・・・ソレハ・・・。」」
「・・・言いにくいことなのだな?」
「「・・・ハイ・・・オサッシノトオリデス・・・。」」
と、同時にゴーストナイトの顔が赤らんでいるのを私は見逃さなかった。
「ゴーストナイト。一つ問うが・・・もしかしてこの学園に好・・・」
「「アァーーーッ!イワナイデクダサイィーー・・・!!!」」
「・・・!あぁ!そうかぁ!」
「・・・はっはーん・・・そういうことかー・・・。」
カービィもデデデオーナーも理解したらしい。
「・・・ゴースト、自分の口で言うんだ・・・言いたいのであればな・・・。」
「「・・・・・・ア・・・・・アノ・・・・・あ・・・アドレーヌサン・・・・・・。」」
「・・・?なぁに?」
「「ェ・・・・・エット・・・・・ソノォ・・・・。」」
「??」
「「アノ・・・・・ソノ・・・・・ジ・・・ジツハ・・・。」」
「あ〜もう!!まどろっこしいなぁ〜!!!」
カービィが痺れをきらして二人のそばに近づいた。
「アドレーヌぅ!このヒトね・・・むぐぅ!?」
「カービィ、ゴーストナイトに言わせてやるんだよ。」
それを見たデデデオーナーが即座にカービィの口を塞ぐ。
「「あ、アドレーヌサン!ワタシハ・・・アナタガスキナンデス・・・!!!」」
「・・・え?・・・私が・・・?」
「「アナタガコノビジュツブニクルヨウニナッテイライ・・・ズット・・・。」」
「そ・・・そうだったの・・・。」
「「デモ・・・イママデウマクイエナカッタカラ・・・・。・・・ケド、イマハチャントイエマス・・・!!」」
『・・・・・・。』
「・・・。」
「「ワタシノ・・・コイビトニナッテクレマセンカ・・・?」」
「・・・・・・・・・ふふっ、いいわよ、ゴースト君。」
「・・・っぃよっしゃあ!」
「喫茶、〔ギャラクシー ナイツ〕!」
「・・・オーダーメイド完了だ。」


――――それから数日後。
「あの二人、上手くいくかなぁ・・・。」
「・・・結構、デコボコカップルだよな・・・。」
「いや、その心配は無いだろう・・・。」


〜〜ちりんちりん・・・〜〜
「いらっしゃ・・・あっ!」
「お!」
「・・・ほぅ。」
そこにいたのは赤いベレー帽をかぶった黒髪の少女と、横には盾とニードル型の剣を装備した騎士がいた。
「こんにちは・・・!!」
「「サッソクゴチュウモンシテイイデスカ・・・?」」
「・・・おぅ!何でも良いぞ!」
「無論だがな。」
『ボクたちギャラクシー ナイツ!いつでもオーダーをおまちしておりますッ!!』




あとがき:ああ・・・一発書きなんてするもんじゃないでござる・・・(謎爆
本当に下書きナシというのはキツイでござるな・・・(−−;)
大体ぎゃらくしーないつってなんのこっちゃ・・・(喫茶の名前です・・・多分。(をぃ
まぁ、疑問点など忘れて読むモノでござるよ♪(マテ