黒い雲
第4話 逃走

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カービィがくわえたのは、ジャングルボムだった。

「あ、ごめーん!バナナとまちがえて・・・」

と、カービィがいった。

ジャングルボムの体からは、ものすごい殺気が漂っている。

4人は、何かものすごい危険を感じて後ずさりした。

「カービィさん、なんか、この感じ、ふつうじゃないっすよ・・・」

と、ワドルディはカービィにささやいた。

「うん・・・ボクもそう思う・・・」

カービィも小声でいった。

しかし、時すでに遅し。ジャングルボムの手には、しっかりと

爆弾がにぎられていた・・・

「にげろぉぉぉぉ!!!」

リックが叫んだ。

ジャングルボムの手から爆弾が飛んだ。と同時に、4人は逃げ出した。

      
ずがぁぁぁぁぁぁぁぁん

4人は、背後にジャングルボムの足音を感じた。


20分後・・・


4人はもうへとへとに疲れ切っていたが、ジャングルボムは、

まるで疲れていない。

「はあはあ、もうだめだ〜」

クービィはよろけた。

「このままみんなやられるより、1人犠牲になった方がいい!」

リックは言った。

「だれが?」

カービィが聞き返した。

「おまえだよ」

「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ???」

「カービィ、みんなのために犠牲になってくれ!」

「いやだぁぁぁぁぁぁぁぁ」

カービィは必死で抵抗したが、リックにはかなわず、ジャングルボムの

方へ投げ飛ばされてしまった。

「さらば!カービィ!おまえの名は、革命戦士として、

永久に歴史にきざまれるだろう!」

と、リックは後ろに叫んだ。

なぜ革命戦士なのかは、わからないが、ほかの2人も、逃げるのに必死で、

カービィを助けようともしなかった。


続く