目覚めちゃいました

5月の夕方



夕日が綺麗に空を染めていくなか、カービィたちはどうでもいいように

家でゲームをしていた

「いっけぇ〜!」

といっているのはエアライドでかっ飛ばしているカービィ

もちろん1位を狙っているんだろうが・・・

「カービィ五月蝿い」

次にいったのはメタナイト

カービィといい勝負をしていた

「ウィングって遅いねぇ〜・・・」

ルインズスターでウィングをとって遅れてしまった、という状況のアドレーヌに

「ジェットスターをなめるなー!ッス!」

と4位のワドルディ

4人が平然とゲームをしていると空はすでに蒼に黒をまぜたような

紺色の空をしていた

そう、夜になったのだ

「もうすっかり暗いね〜」

空を見上げてアドレーヌは言った 小さく灯りが見える 星がでてきてたちまち町は家の灯りでいっぱいになった

その灯りで星が見えにくくなっていく

にぎやかな声とともに住人達は町を照らしていく

「ねぇねぇ〜 次は何やる〜?」

そう、カービィが皆に聞いた瞬間カービィ達のゲームキューブが震えだした

「な、何?!」

「震えてるね」

「みりゃわかるよ!!」

ボケと突っ込みをかわした時 急にゲームキューブは消えた

「アレレレレレレレレレレレレr?!」

人の姿が見えた

間違いなく自分の腕よりも長い長袖をだらしなく下げている

ミニスカートからでているスパッツは黒 というより灰色にちかものだった

オレンジの本体と見せる服の色

そして胸元には

「『NINTENDO?』の文字?」

そう、それはゲームキューブの人がた(?)だった




「なんでゲームキューブが?!」

「どぅもはじめまして あなた方のゲームキューブです」

「あぁ、そだね・・」

「お買い上げ有難う御座います」

「どうも・・」

ペコリ と挨拶をするとゲームキューブはそこにすわった

「なるほど〜」

「へぇ〜」

「そうッスかぁ〜」

「・・・・」

「ワカリマシタか?」

「うん うん わかったス あぁ」

と声を合わせて返事をする

「つまり、私たちは不幸なのね?」

「幸運だと思うよ・・・」

ゲームキューブといってもすべてに意識があるわけでなく たまたまだった

運がいいのか悪いのか解らないところだ

カービィは一周回って全体を見た後首をかしげていった

「リセットボタンとかパワースイッチは?」

「おこしてくれれば」

「え?」

「だカら・・・その・・」

起動させるというのはいつもの意識と変わりにゲームキューブとしての意識をだす、ということである(多分)

つまりいっつも寝ているゲームキューブとしての意識を起こせば起動することができる

ということだ

「じゃぁ、ためしに」

「ハイ・・・」

ゲームキューブは目をつぶるとそこで寝てしまった

しかし数十秒後また目を開けてこういった

「でぃすくヲせっとシテクダサイ」

「どこに?!」

「・・・・ワタシテクダサイ・・」

「はい・・・」

ゲームキューブは手をゲームのディスクの周りにやり波動弾でも打つような構えで読み取っていた

「めもりーかーどヲ」

「これです・・・」

「めもりーかーどノでーたヲヨミトッテイマス デンゲンヲキラナイデクダサイ」

「ハァ・・・」

ディスクと同じように読み取る そして準備ができたのかそこに座って寝てしまった

と、その時ゲームが始まった

「できたよ?」

「うん そだね」

「じゃぁ、おわったことだし、電源きろーよ」

「どうやって?」

「・・・・」

息詰まってしまった

「まぁ、とにかく起こすか」



「あぁ〜 ヨクネタ・・・」

「なろっ」

「電源きりましたか 仕事がおわったです」

ふぅと一息つくとゲームキューブはまた寝てしまった





〜管理人の感想〜
アイディアが光っています。
ゲームキューブが擬人化とは。
独特の口調もいい感じです