銀河に・・・お願い・・・
***天空に「明,輝」***


・・・あるとても晴れた日。

この日は何もかもが平和でした。

デデデ城では大王が庭でのんびり昼寝をし、

部下の剣士が自室で大王のやり残した仕事を片付けている。

城下の村でも皆、今日は何かと気分がよさそう。

村の近くの森では子供達が遊んでいて、

中に夜の青色をした妙な生き物も混ざっています。

その近くで大きなハムスターがいびきをかいて昼寝をしています。

更に近くの海で、魚達が気持ち良さそうに泳いでいます。

中に一匹、大きなマンボウが海の中で昼寝をしています。

そしてその晴れた空に、1羽のフクロウが飛んでいます・・・。

・・・フクロウって夜行性じゃなかったっけ?

・・・そして、村から離れた一軒の家では丸いピンクの生き物が居て、

これまた平和そうに・・・・・

・・・・大人十人分の昼飯を一人でたいらげてました・・・。


ちなみに、彼の名はカービィ。

こう見えてもちゃんとした星の戦士です。

・・・と、解説をしている間にもう昼食を食べ終えたらしく、

外に出て昼寝の態勢にはいろうとしていました。

ふと、空を見上げるとさっきのフクロウが丁度カービィの真上を通りすぎていきました。


「ぽよ・・・(あ、クー・・・)」


そのフクロウはクーという名前のようです。

――彼が通りすぎた瞬間、

カービィの目に何かキラっと輝く物が見えた・・・ような気がしました。


――ん?見間違いかな・・・?


・・・しかし、それは見間違いなどではありませんでした・・・。

そのすぐ後、クーは・・・


「ああ〜♪いい天気だな〜。こういう日は空が気持ちいいよな〜」


クーはフクロウとは思えない身軽さで空を飛びます。

やはり皆と同じで、今日は気分がいいようです。

もう鼻歌混じりで飛んでいます。

ふと、クーが前方を見ると、突然なにか大きな鳥みたいなものが通りすぎていきました。


「んあっ!?なんだ!?」

――今のは鳥じゃない!!一体・・・


クーは急いで追いかけようとしました。

クーは飛行速度が速いので、すぐに追いつけると思ったからです。

しかし、クーが振り向いた時にはもうなにも見えませんでした。


「??見間違いだったかな・・・?」

――いや、でも確かに・・・

・・・きっと気のせいだ。日の光を浴びすぎたんだろう。


・・・しかし、それは気のせいなどではありませんでした。

クーはそのまま飛びつづけていましたが、急に何か不吉な予感がして、

ついには飛ぶのをやめて地上に降りてしまいました。


――・・・一体何なんだろう・・・この感じは・・・。

・・・・・空。


クーは、本能的に空に不吉の元を感じ取り、空を見上げました。

と、そのとたん目の前が真っ暗になり、

クーは目に何か被さっていると思い目の上をはらいますが、何もありません。


――何もない・・・そんなはずは・・・!


クーは、今自分が何を見ているか悟りました。


「・・・・・夜だ・・・」


クーはその場で固まってしまいました。


――一体・・・何が・・・


次の瞬間、また先ほどのように真昼間になったかと思うと、

今度はまた夜に。

昼、夜、昼、夜をずっと繰り返しています。


「・・・Mr.シャインにMr.ブライド・・・」

――・・・・なぜ・・・


他の皆・・・もちろんカービィもこの様子に気付き、

皆呆然と空を見上げています。

その中の一人・・・もう一人の星の戦士もこの異変に気付いています。


「・・・あの仲のいいMr.シャインとMr.ブライドが・・・喧嘩とはな・・・。」


彼は書類を片付ける手を止め、この様子を窓から眺めています。

そこに、いきなり誰かが派手な音をさせて走ってきて、無断で彼の部屋に入ってきました。

・・・この方の場合、無断で入っても文句は言えないのですが・・・。

彼はデデデ大王。この国の支配者です。

彼もまた、この異変に気付いたのです。


「め、メタナイト!これは一体・・・」


メタナイトと呼ばれた剣士は、その仮面の下で苦い表情をした・・・ようです。


「見た通り、喧嘩です。それもかなりの規模の・・・」

「それは分かる!だが、なぜあの仲のいい二人が互いを傷つけ合うほどの喧嘩を・・・」

「・・・おそらく、誰かにそそのかされたものかと・・・」

「・・・一体、なんの目的で・・・」


デデデは深く考え込みます。

その場に、重い空気が漂います。

しばらくメタナイトは外の様子を観察し、決心したように立ち上がりました。


「私は、これからカービィの所へ行こうと思います。

どちらにしろ、彼の協力は必要でしょうから」

「・・・分かった。メタナイト、今回はお前とカービィに任せるぞ・・・」

「承知しました。必ず、ポップスターを救ってみせます」


「いや、救わないといけない・・・」



あとがき:まず、トップ絵を見ての第一声。
「やった〜♪ついに載せてもらったぞ〜♪」
さらに、図書室を見ての第一声。
「うお!?載ってるぅ〜!!?」
びっくらこいた。(謎)で、急いで続きを。
感想は・・・疲れた。(苦笑)しかも、
思いっきり時間かかってるし・・・。(汗




〜管理人の感想〜
群像劇かぁ。
最初はマルクメインかと思ったんだけど。
『太陽と月の激突』が事の発端か。
これから先、彼らはどういう戦いに踏み込んでいくのでしょうか。
主要人物の反目と葛藤のドラマがあるとなお嬉し。