銀河に・・・お願い・・・
***道化師の忠告***


「あの二人が・・・どうして・・・」


突然のMr.シャインとMr.ブライトの喧嘩。おかげで昼と夜がメチャクチャです。

もちろん、カービィもこの様子に気付き、皆と一緒に呆然と空を見上げています。

そうやってぼうっとしていればいるほど、二人の喧嘩はヒートアップしていきます。

ただどうしようもなく皆でオロオロしているその時。

突然この雰囲気に合わない陽気な声が聞こえてきました。


「ヘイ、ヘイ、へーイ!」

「!?」


カービィが声のした方を見ると、そこには大きな球に乗ったピエロがいた。

体形は少しカービィと似ていて手はなく、眼の色が片方ずつ違っていた。

そいつはカービィのそばまで来るとニッコリ笑った。


「僕の名前はマルク」

「マルク・・君?」

「君、おてんとさんとお月様を仲直りさせたいんだろ?」


カービィはうなずく。

すると、マルクはゆっくり微笑んだ。


「なら、銀河の果ての大彗星『ノヴァ』にお願いするのサ♪」

「ノヴァ?」


カービィは聞き返す。マルクはにっこり笑った。


「・・・それにお願いすればいいんだね?」

「おっと、タダでなんとかなるほどあまくはないゼ?」


え、とカービィはマルクを見上げる。

マルクは球の上でバランスを取りながら笑っている。


「ノヴァを呼ぶためには星のエネルギーを集めなくちゃいけないのサ」

「え?星のエネルギー?」

「そうサ。苦しい旅になるだろうけど、まあ、せいぜい頑張るのサ♪」


それだけ言って、マルクは球乗りしながら去って行こうとした。


「え!?ちょ、ちょっと待って・・・」


カービィが叫んだ時にはもう遅く、マルクは姿を消してしまった。

カービィは途方に暮れた。一体自分はこれからどこに行けばいいのだろう、と。


――でも、不思議だな・・・。


カービィはふと思った。


―――マルク君は僕の言葉が分かったみたい・・・・



さっきの会話の様子を見ていた者がいました。・・・・メタナイトです。


――なるほど・・・これからが大変だな。

星のエネルギーは・・・あそこにしかない。


―――・・・宇宙の星達・・・―――




あとがき:今回、ちょっと話が短くなってしまいました。
なにしろ時間がなくて・・・(苦笑)
これのもとの小説は3倍くらいの長さがあるのにね・・・(また苦笑)



〜管理人の感想〜
今回はほぼ原作通りの展開でしたね。
カービィとマルクの2つの視点から見ていくのでしょうか。