銀河に・・・お願い・・・
***星空に行け***


――マルク君は僕の言葉が分かったみたい・・・


マルクが消えて行った方向を見つめながら、カービィはそう思いました。

・・・というのは、カービィの言葉は特定の人(?)にはちゃんと聞こえるんですが、

他の人には「ぽよ」としか聞こえないからです。

カービィはこの事に疑問を覚えましたが、今はゆっくり考え事をしている時ではありません。

また夜と昼が入れ替わり、カービィの周りは真っ暗になりました。

それでカービィは ハッ、として思考をもとに戻します。


――そうだ、早くなんとかしないと・・・・でも。

「・・・せめて、星のエネルギーがある場所を教えてくれればいいのにぃ〜」


カービィが溜息を吐きかけた時、不意に後ろから声が掛かりました。


「星のエネルギーはな、宇宙にあるのだ」

「え!?め、メタちゃん!?いたの!?」


その静かな金の眼差しが、カービィにきつ〜く当たります。

ビクッ、とカービィはたじろぎますが、そのことより彼の言葉の方が重要でした。

「う、宇宙にある〜!?それってどういうこと、メタちゃ・・・」

カービィはその先の言葉を切りました。

夜が昼に変わった・・・せいではありません。

その柔らかい頬に堅くて鋭い物が当てられているからです。

しかし、頬に当てられている物・・・剣よりも、その先の視線が鋭くてカービィは固まります。

「・・・今度からその名で呼ぶな。わかったか?」

「・・・・・はい」

メタナイトは頷くと、カービィの頬に当てていた剣を収めました。

「・・・宇宙にある星々にも夢の泉があってな」

「へぇ〜」

「星のエネルギーはそこのスターロッドがくれるはずだ」

「ふ〜ん。じゃあ、早く行こうよ!メタ・・・」

――――ギロッ――

「・・・ナイト様。(汗」

「様は別にいい。さあ、行くか」

そういうメタナイトを、カービィは不思議そうに見つめる。

「ねえメタナイト。君はワープスターを持っていないはずだよ?どうやって宇宙に行くの?」

実は、メタナイトも昔は銀色のワープスターを持っていたのです。

しかし、とある事件がきっかけで、ワープスターをどこかに封じ込めてしまったのです。

なので今、彼はワープスターを持っていません。

しかし彼は自信有り気な表情(仮面で見えなかったが・・・)で、カービィを見返しました。

「いや、行く方法はある」

「え?ああ、そうか♪翼でいくんだね♪」←注・メタナイトのマントは翼に変化する。

「いや、いくらないでもそれは無理だ(汗)・・・私には別に方法がある」

「方法?」

メタナイトは、お決まりの方法といった感じで指をパチンと鳴らす。

すると、空から何かがやってきて、メタナイトの前に降りてきた。

それは星型の飾りのような物がついた、幻想的な雰囲気の乗り物だった。

「何?小型宇宙船?」

「その通りだ。これはスターシップ号という、星の戦士専用の宇宙船だ」

メタナイトの言葉にカービィは驚きます。

「星の戦士専用の宇宙船!?」

「そうだ。私はこれでいくから心配ない。カービィも早く、ワープスターを」

「うん!ワープスターっ!!」

カービィはワープスターを呼び寄せた。

カービィはそれに乗り、メタナイトもスターシップに乗りこんだ。

「さあ、行こうっ!」

カービィとメタナイトは宇宙へ向かって飛び立・・・って行こうとしたが。

「・・・ところで、どこに行けばいいの?」

「(ずるっ)ふ、フロリアという星だ。そこがここから一番近い。」

「ふ〜ん。じゃあ、行こう!フロリアへ!」


・・・そして、カービィとメタナイトは今度こそ宇宙へ飛び立った・・・。



あとがき:今回は展開に凄く悩みました。
・・・そのわりにしょぼい。(苦笑)
次回、ちょっとしたハプニング発生・・・の予定です。(何
では、気長ぁ〜に待っていて下さい。(待テ




〜管理人の感想〜
プライド高いなメタナイト・・・。
まあ、良かったね、メタナイトが仲間になって・・・。