怪盗タックの旅
第二話 謎の声


うひょ!前回潜り込んだデデデ城は本物ではなかったらしいひょ!

それより、デデデ城などなかったという噂も‥。

とにかく、次の目的地は…


『悲城』というかなり古い城だひょ!

さて、今回はどんなお宝が手に入るのだろうか‥‥ひょ。



「ね。帰ろう。」

ピンクの悪魔は少し震えている。

「いまさら遅いひょ!」

鼠小僧はピンクの悪魔に怒鳴る。

「お願いだからぁ‥。」

少しちびっているピンクの悪魔に

「さ、入るひょ!」

それを引きずりながら入っていく鼠小僧


―悲城―

「なんか、変な音がぁぁぁぁ。」

今にも逃げ出しそうなピンクの悪魔の手を

「大丈夫だひょ!」

と言いながらがっちり握って離さない鼠小僧

ふと、ガタッと物音が‥

「ぎゃああああああああああああああああ!!何!?何!?」

「ただの物音だひょ‥。」

本当にそうだろうか‥?

ピンクの悪魔はそのような不安を抱えながらさらに奥へと進んで行った。

どのくらい進んだのだろうか‥?

広い部屋に出た。

蝋燭が床に置かれている‥。

「なんか不気味‥。」

「そうだひょねぇ。」

この部屋には何かがいる!!カービィはそう確信した。

ふと、声が

「‥れだ・・・かをあら‥のは〜‥。」

「? 何か言った?タック。」

「言ってないひょ!」

また声が‥今度ははっきり聞こえた。

「誰だ〜この墓を荒すのは〜。」

「ぎゃあああああああああああああ!!」

「うるさいひょ!どうしたんだひょ!?」

「ぎぶみ〜ぷり〜ず?」

「だから何ひょ!!?」

「もうだめだ〜!!きっと、9割の確率で呪われる〜!!」

「何を意味のわからないことを!!」

「僕、タックとコンビ組めて幸せだったよ別れの杯を―――――」

その時、鼠小僧はピンクの悪魔を鈍器で殴った。

「うるさい!!」

多分、大丈夫だろう‥。

そのまま、鼠小僧はピンクの悪魔を引きずりながら更に奥へと進んで行った。

タックには聞こえなかったのだろうか‥。

あの謎の声が…。



続く