黒い影
第1話
「うぅ・・・・さぶ・・・」
「だぁれ?ストーブ壊したのは?」
アドが家に一台しかないストーブを何物かに壊されていらいらしています。
「アドちゃんじゃん。アドちゃんが寝ぼけてクラッコ実体化させて・・・クラッコまで寝ぼけて
雷出して、それがストーブにあたったんじゃん」
カービィもアドそっくりなイライラ感をだしています。
アドはさっきの怒りは何処へ行ったのか、とたんに表情を変えて泣きそうな顔をします
「だあ〜ってぇ。カー君が『アドちゃ〜ん。クラッコ描いて、雷落として!!』っていったんじゃん。その理由が未だにわからないけど」
「・・・・・」
「・・・・・」
双方黙って毛布に身をくるんでいます
マイナス28度のプププランド、カービィの家。何故だかプププランドは今年最高の寒さだそうです。わかりませんが
「とにかく、このままリッ君(どうやらリックのことらしい)達が帰ってくるのを待つの?」
アドが早口で言います。
「でも、リック達は隣町にいってるしぃ・・・ストーブ買いに」
カービィが舌をもたれさせながら情けなさそうに言います。
「こーなったのも誰のせいかしらねえ?」
アドは自分の責任を棚に上げて、カービィを横目で睨みます。
「えーーーえーーーっ!!どうせボクのせいですよっ!
全くいいねえ!アドちゃんは!女の子だから責任軽くなるし!絵を実体化させて皆び大絶賛だし!4等身だし!」
カービィが激しい口調で叫びます
「最後のは少し違う気が・・・・・。まあ、落ち着きなさいよ、カー君。あんまり起こりすぎても体によくないわよ。」
「ふえええええ〜〜〜〜ん・・・・。」
カービィが泣き出します。
カービィの家じゃ話が進まないので、少し視点をずらしてみましょう。
「ぜえぜえ・・・・・・」
隣町から買い物をすませたリック達が走ってきています。もっとも、クーは飛んでいますが。
「♪〜〜」
クーは鼻歌(?)を歌いながら飛んでいます。
「あ〜〜〜〜〜もうっ!!クーは何で飛んでんだよ!!」
リックが支離滅裂なことを言っています。
「はあ?何言ってんだ、リック。俺は鳥だぞー。鳥は飛んだ方が早いに決まってるだろうが」
クーも言ってる事がちょっとちがいますが、リックの言い分よりはましでしょう。
「うっ・・・・・。とにかく、カービィの家が見えてきた・・・・。ナンか嫌な予感もするけどな・・・」
2匹(?)はリックの予感敵中なカービィの家に向かいました。
〜第1話END〜
〜管理人の感想〜
今年最高の寒さにしてストーブ無し・・・。
なんと悲惨さ極まることか・・・。
それにしても、アドちゃんとカービィの運命はどうなることやら・・・。