黒い影
〜第5話〜


「暗黒世界・・・かぁ・・・・ボクは行きたくないな、そんなトコ」

カービィが独り言のように呟きます。

「・・・・そんなトコ、誰も行きたくないに決まってるでしょ・・・」

アドの声が震えています。

リックが何気に窓に目を向けました。

「・・・・?なんか・・・空がだんだん暗くなってきた・・・まだ昼なのに・・」

リックの言葉に皆が窓に目を向けます。

すると・・・

ごごごごごご・・・・

「・・・・キャッ!?」

「何だ!?地震か!?」

クーが叫びます。

「・・・・・あ・・・れぇ?何だか・・・気が・・・遠く・・・なって」

その言葉を最後に、アドが倒れます。

「アドちゃんっ!?」



・・・相変わらず無力だな、アドレーヌ・・・

「・・・・誰?」

・・我が名はゼロ・・・・貴様に力を与えた者だ。

「私に・・・何の?」

分からないのか?・・・絵画を実体化する力だ・・・

「っ・・・・」

その力を与え、ポップスターに送りこんでやったのに・・・貴様ときたら・・

「・・・もう私はカー君達のトモダチ、仲間よ。」

・・・しかし、その仲間に攻撃をしたコトは忘れてはおるまい・・・

「・・・もうダークマターに操られはしない。決めたのよ。」

『ダークマターには』か・・・・確かにな・・・あやつらには力がたらなかった。

「もうダークマターなんかいないのよ・・」

それなら自ら私が・・・手を下してやる・・・

「・・・!?体が・・!?」

アドレーヌ、貴様の肉体はこのゼロがもらう。



「あ、起きた。アドちゃん、大丈夫?」

カービィがアドを心配そうに見つめています。

「・・・カー君・・・あれは・・夢?・・・イタッ!」

アドが頭を押さえます。

「頭痛かな?横になった方がいいよ」

「うん。ありがと、カー君。」

アドがベッドに向かいます。


すると、

「・・・・カービィ、貴様の仲間、預かったぞ・・・」

アドの口からしわがれた声が出てきました。

「・・・っ!?アドちゃん?」





続く




〜管理人の感想〜
いやあ、アドちゃんの能力は、ダークマターにもらったという展開ですね。
ダークマター、アドちゃんをくぐつにして攻撃するつもりかな。


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