黒い影
〜第4話〜


「うそでしょぉ・・・・ダークマターなんて・・・」

アドがまだ信じられないとゆー顔でカービィを見つめます。

「だってー・・・それしか言いようが無いんだもん・・・。アドちゃんに乗り移った、ダークマターだよぉ・・・・」

カービィがふてくされたよーに呟きます。

「でも、どうしても考えられないのよねえ・・・・。だって、今ごろ何しにノコノコとここに

来たのよ・・・。」

アドが言います。

「でも・・・それしか考えられないよ・・・・・」

カービィが呟いた途端、家のドアがバーンと勢いよく開きました。

「あっ・・・」

カービィとアドの「あっ・・・」が重なります。

ドアの所に居たのは、ストーブを買いに行ったリックとクーでした。

「リック!」

カービィがリックに抱きつこうとします。が、それは軽く避けられてしまいました。

どしゃんっ

カービィがドアに激突します。

「ストーブ持ってるから重いんだよ!」

リックが叫びます。

「リッ君、クッ君(クーの事)、丁度良かったわ。貴方達も私達の話を聞いて。」

アドが真剣な顔でリックとクーに言います。

「う、うん・・・」

リックとクーが少したじろぎながら答えました。

「・・・とゆー訳なんだけど・・・・どー思う?」

アドが問い掛けます。

「う〜ん・・・・ダークマターが来るとは思わないんだけど・・・」

リックが言います。

「カー君、やっぱリッ君も言ってるから、違うんじゃない?」

アドがカービィに言います。

「じゃあ、他に何がある訳?」

カービィが怒りを含みさせながら問い掛けます。

「あのさあ、こんな話聞いた事があるんだけど・・・・」

今まで無口だったクーが皆に言います。

「えっ?」

1人と2匹(?)の声がきれいに揃います。

「ここの町に、カービィが言ってたような黒い影がたびたびくるようで、人々にとりつくんだってさ・・・・とりつかれた者は・・・」

クーが言葉をにごします。

「死んじゃうの?」

アドが悲しそうな目でクーを見つめました。

しかし、クーは頭を横に振りました。

「いや、肉体は呼吸はしてるんだ。だが、ぴくりとも動かないで、人形みたいにそのままで・・・魂が暗黒界というところへ行くんだ・・・」

「暗黒界?」

皆がこえを揃えます。

「聞いた話では、光が全く無い、魂の墓場らしい・・・・地獄より質が悪いかもな・・・・」

言い終わってから、クーは深く息を吸い込みました。

「・・・・・」

皆黙ってその場に座り込んでいました。



続く


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