銀河に・・・お願い・・・


・・・夜空に輝く星々。 僕の目の前の星々は纏めて銀河という・・・。


そして、僕の隣に二人、僕の大切な人が座っている。


今、僕達がいるのはプププランドのとある丘。

時々吹くそよ風に草が揺れ、その度に僕の鼻に青草独特の匂いを運んでくる。

今は真夜中。

本当なら寝る時間だけど、今は特別。寝たくなかった。

今日は特別夜空が綺麗で、さっきまで僕達が戦っていたことなど嘘のようだ。


・・・僕の隣にいる二人はさっきまで・・・僕が戦っていた相手・・・・。

二人とも傷だらけで疲れきっているはずなのに、眠そうな様子も見せずに夜空を見ていた。

僕はそっと、聞こえないくらいそっと呟いた。


「綺麗だね・・・」


聞こえていないと思いつつ、言った僕の一言は、確かに二人の耳に届いていた。


「うん・・・」

「そうだな・・・」


二人とも、僕と同じように呟いた。

僕の方を振り向かなかったけど、少なくともその声は敵意を含んでいなく、

優しい声だと思った。

二人は兄弟で、僕もさっき、ついさっきこの二人の兄弟になったんだ。


――本当に、僕と一緒にいてくれるんだね・・・。


僕は心からそう思った。

もう、二度と家族をなくしたくなかったから・・・

この二人が・・・僕の罪で埋め尽くされた過去を洗い流してくれるなら・・・


――もう、二度と離れない。


・・・空から、さっきカービィが壊したノヴァの破片が落ちてきて、

僕らの目の前に見事な流れ星をつくってくれた。

僕らは静かに目を閉じて、願いをかなえる大彗星のつくった流れ星に願った。


――ずっと一緒でいられますように。


・・・すっと・・・一緒に・・・・。




・・彼の名はマルク。

カービィやメタナイトと同じ、星の戦士の力をもっている。

四百年・・・彼は一人だった・・・。

その長すぎる寿命は・・・彼にとっては苦痛でしかなかった。

そして・・・彼には二つの大きな罪があった。

・・・自分の父親をこの手で殺してしまったことと・・・・

・・ポップスターを我が物にしようとしたこと・・・・。


・・・今、本気でこの広い銀河に願いたい・・・

二度と彼らを悲しみに落とさないで欲しい・・・と・・・・。


・・・それは、つい二日前に起こった・・・・。



あとがき:一話で終わらせようと思ったんですが・・・
かなり長く続きそうです。(苦笑)
続きを待てる人、いますかねぇ〜。(オイ)


続く


〜管理人の感想〜
マルクメインの小説かぁ。
400年も生きているのかぁ。
そりゃあさみしいわな・・・。
マルクが同じ星の戦士だということは、これからどう影響するのでしょうか?