銀河に・・・お願い・・・
***暴走する騎士〜***


・・・カービィとメタナイトは、『フロリア』という惑星に着いた。

フロリアに着陸してから数分後の今現在・・・

―――・・・怖いっ!

メタちゃん(口に出すと今斬られるから口には出さない)・・・・お願いだから・・・

―――正気を取り戻してっ!!―――

・・・それは、この星に着陸してすぐの事・・・

「はああぁぁぁぁぁ〜!!」

ゴゴゴゴゴゴゴ・・・

気合を入れるような声と、強烈な風の音が響きます。・・・カービィの吸い込みです。

次いで、パクッ という、何かを口に入れる効果音が・・・

「変身〜〜〜・・・ダ、ダメだぁ、やっぱりコピーできないよぉ〜」

カービィはがっくりと肩を落としました。(肩はどこなんだろね・・・)

そして、お腹に入っていたはずのプラズマウィスプを吐き出します。

メタナイトは、この様子を傍で観察してました。・・・仮面の下で欠伸を噛み殺しながら。(ぇ

「・・・なんでコピーできないんだろう〜」

カービィは気を落とします。仮面の下のメタナイトは物凄く眠そうです。

・・・彼は寝不足なのです。

デデデ大王のやり残した仕事を、彼は徹夜で片付けていたので・・・約一週間も。

「(ね、眠い・・・)・・・おそらく、陽月(シャインとブライド)の喧嘩が原因だ」

「なんで?」

カービィは不思議そうに聞きます。

「あの二人の喧嘩の波動のようなものが、カービイの体に影響を及ぼしているのだろう」

「ふ〜ん・・・(よくわかんないけど・・・)・・・じゃあメタちゃん、後よろしくね♪」

カービィは笑顔で頼みました。・・・でもなんか言葉の一部分が引っ掛かるんですけど。

・・・もちろん、メタナイトがこの言葉を見逃すはずはなく。

「(ブチッ)・・・今、何と?」

カービィは、自分の言った言葉の意味に全く気付いていません。

「え?だから、メタちゃん、後よろしくねって・・・」

「っ・・・・・・・・・・・」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・←注・殺気

・・・カービィは、彼との約束を忘れてしまったようです・・・

禁句を・・・しかも彼が眠くなっているという非常時にっ!

・・・・眠くて力のコントロールができない彼を、カービィはキレさせてしまいました。

「・・・・・ふざけるなあっ!!(怒)コピーできなくとも戦いはできるだろうっ!!!」

「(ビクッ)」

「大体なぁ・・・」

・・・彼の周りに殺気のオーラが漂います。

「メタちゃんって呼ぶなぁっ!!!!!」

そう言うなり、彼は剣を抜きます。・・・半開きの眼で。

「ちょ、ちょっと待ってメタちゃ・・・」

「また呼んだなぁ〜っ!!!?」

彼は剣に最大級のパワーを溜めこんで・・・

「ソード竜巻斬りぃっ!!!!!」

ズザァァァァァァァァァァァァ

「うきゃあぁぁぁぁっ!!?」

・・・無惨にもカービィは吹っ飛んでいきました。

しかし、これで怒りがおさまるような状態ではなく。

「・・・・・フッ・・・フハハハハ・・・フハハハハハハハッ!!」

・・・精神の限界まできた彼は、遂に狂暴化してしまいました。

「ハハハハハッ!ヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ・・・・(狂」

ギイイィィィィン

ズザザァァァァ

ザシュッ

カキイィィィン

ドッカァァァァァン

・・・彼はカービィに与えるはずの怒りのパワーを、周りの物質や魔獣に・・・

「アッヒャッヒャッヒャッヒャッ・・・(怖」

ザザアアァァァァァァドッカアァァァァァン!

・・・・(汗)・・一方カービィはというと。

カービィは遠くまで吹っ飛ばされたあげく、なんの変哲もない平地に到着。

しかし、なんだか凄い破壊音が近づいてくるのを耳にしたので、隠れて様子を見ることに。

「・・・・・・・うそ・・・(汗」

・・・その正体がメタナイトだと分かり、カービィはかなりのショックを受けました。

「め、メタちゃん・・・怖いよぉ〜(滝汗」

その時、丁度近くにいたメタナイトが、カービィの声を聞き分けてしまいました。

もちろん、カービィはすぐに見つけられ・・・

「・・・・・・・・(汗」

「・・・・・・・・・・・フフッ・・(殺気」

「(ビクゥッ)ぎゃああぁぁぁぁ〜!!!来たぁぁぁ〜!!!」

・・・・カービィは逃げ惑いました。

しかし、とうとう池の真中の島に追い詰められ・・・(なぜ池がある?)

「フフフフフフフフ・・・・(殺気」

―――・・・怖いっ!

メタちゃん・・・・お願いだから・・・

―――正気を取り戻してっ!!―――

「じゃないと殺されるぅ〜!(汗」

カービィ、早速絶体絶命の危機か!?

・・・しかし。

「こ、こうなったら!」

・・・カービィは丁度島の真中にあったドアに入った!

出た先は・・・

「うわっ!?寒っ!!?」

・・・同じ場所の『冬』だった。

「うわぁ〜、池が凍ってるぅ〜・・・じゃなくって!」

そうこうしているうちに、メタナイト(狂暴化)がやってきてしまった!

「フハハハハハハッ!」

彼は凍った池に立っているカービィに向かってソードビームを放った!

「ぎゃあぁぁ〜!!」

カービィは必死で避けた。

すると、池の氷が砕け、ひとつのドアがっ!

「(やった!)逃げろ〜!!」

カービィはそのドアに逃げ込んだ!

「・・・って、ここ個室じゃん〜!(泣)・・・んっ!?あれは?」

カービィの目の前にはキラキラ光る謎の物体が・・・

と、外からメタナイトの声がした!

―――まっマズイ!とにかく、あれを取らないと!!

カービィは『それ』を取った。

すると、カービィの額に見覚えのある赤い鉢巻きが現れた。

「こ、これって・・・ファイターコピー!?」

カービィが触れた後、『それ』は消えてしまった。

―――なんだか・・・全身に力が沸いてくる・・・!

・・・メタナイトがカービィの元へ来た!

「フフ・・・カービィ、どこだ・・っぐはっ!?」

メタナイトは腹部(・・・ってどこだ・・・)にスマッシュキックを食らった。

もちろん、相手はカービィである。

「メタナイト・・・正気に戻って!!」

カービィは攻撃体制に入った。彼を力ずくで正気に戻そうというのだ。

「バルカンジャップ!!」

ズダダダダダ・・・

メタナイトに向かって複数のパワー弾が飛んできた。

だが、メタナイトは今度はしっかりと剣で跳ね返した!

「フフッ。イイ度胸だ・・・ソードビィームッ!!」

キイイイィィィィィィ

カービィは向かってくるソードビームを素早く避けた。

そして、まだ剣を振った状態のメタナイトにスマッシュキックを食らわした!

「スマッシュキックゥッ!!」

ドゴアッ

「ぐはあっ!!?」

それは見事にメタナイトに命中し、体力も限界であったメタナイトはその場に伏した。

「・・・・・・(気絶」

カービィは変身を解き、メタナイトに近寄った。

・・・ちょっとやりすぎたかと心配している。

「・・・・メタナイト?」

「・・・・・・くぅ・・・くぅ・・・」

「って寝てるじゃん・・・(汗」

メタナイトは、徹夜の疲労とパワーの使いすぎで眠ってしまった。

・・・カービィは、ただそこで見守っていた・・・





・・・続きは後編で。



あとがき:今回は、彼をちょっと狂わせてみました。(何
展開を思いっきりギャグにしたつもり・・ですが?(ぇ
ちょっと長くなったのでフロリア編は前編と後編に分ける事に。




〜管理人の感想〜
おいおいおい!狂人になるなよメタナイト!!
・・・というのが最初のツッコミ。
ストーリーは全然進んでいないけれど、メタナイトの暴走ぶりがいいというか。
カービィも、仲間に対する攻撃はほどほどにすべきだよ・・・。