デデデ城を取り返せ!
〜第1話 仲間の終結〜




20X9年4月25日

それはある平凡な日だった。

その日はいつもより気温が高かった。

町の住民はプールに行く人や、扇風機に当っている人もいた。

そして町から約500m離れた所にカービィの家があった。

カービィはいつものように扇風機に当たりながら、お菓子を食べていた。

すると・・・

ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ

町のほうから足音が聞こえた。

「あれ?郵便屋さんかな?」

カービィはそう思いながら、お菓子の袋をゴミ箱に捨てた。

ガチャン!!

「カービィ!」

デデデが勢い良く扉を開けた。

顔からは大量の汗がだらだらと流れ、呼吸は乱れていた。

「ん?…デデデ?」

そんなデデデとは対照的に、カービィはのんきにテレビを見ていた。

「た…助けてくれ!」

デデデはカービィの眼の前に力尽きるように座り込んだ。

ただでさえ青い顔が、カービィにはよりいっそう濃く見えた。

「へ?どしたの?」

何が何だかさっぱりだったが、

とりあえずカービィはデデデを落ち着かせる事にした。

カービィはコップに水を一杯入れてデデデに差し出した。

喉がカラカラだったデデデはコップに入った水を一気に飲み干した。

ようやく呼吸が整ってきたデデデは、重そうな口を開けた。

「実は昨日…。」





4月24日 デデデ城

昨日、デデデはカービィを倒すため魔獣を頼んだが、あっさりと負けてしまったのである。

そしてまたデデデは魔獣を頼もうとしていた。

「次はもっと強い魔獣をよこすんだ!!」

デデデは思いっきり訴えた。

いつも金を払ってもらっていないホーリナイトメア社はいい加減うんざりしていた。

「デデデ陛下。その前にお金を払ってもらえますか?」

デデデは10分ほど考えていた。そして硬く閉ざした口を開けた。

「分かった・・・。」

ナイトメアの部下はその結論を聞くと顔を笑顔に戻した。

「ただし・・・。」

デデデはにやりと笑って言った。

ナイトメア部下は思ってもいない言葉に首をかしげた。

「た・・ただし?」

そしてデデデはこの瞬間をまっていたような顔をした。

デデデは思いっきり口を開けた。

「ありったけの魔獣をよこすんだ!!」

ナイトメアの部下はため息をつき喋り始めた。

「デデデ陛下・・限度と言うものがありますよ・・」

しかしデデデは理解するどころか逆切れしていた。

「ワシは陛下だ!!言うことを聞け!!」

デデデは怒った顔をして叫んだ。

ナイトメアの部下はこれだけはしたくはなかったのだが、と言いそうな顔して口を開けた。

「デデデ陛下・・最後の手段を使わせてもらいますよ・・・。」

ナイトメアの部下はあきれた顔をして言った。

デデデはやってみろ!と撃たれづよい顔をした。

バチバチバチバチバチバチ

魔獣転送マシーンが勝手に動き出した。

ホーリーナイトメア社から魔獣が送られてきたのだった。

帰っていくナイトメアの部下に向かって口を開いた。

「どうゆうことだ!!これは!」

デデデは弱った顔をして叫んだ。

ナイトメアの部下はモニターの前に戻ってきて喋り始めた。

「さっき言いましたよ。最後の手段を使わせてもらうって。」

ナイトメアを部下はそれと言い終えると帰っていった。

プツン

モニターが消えた。

デデデの部屋に転送されてきた魔獣が入ってきた。

「キシャァァァァ!!」

デデデは走り出した。廊下に出たとたん魔獣につかまってしまった。

デデデは汗をだらだら流して必死にもがいた。

しかし魔獣に外にほうり出されてしまった。

バタッ

デデデは地面を殴りつけて叫んだ。

「くそっ!どうすれば・・はっ、カービィ!」

そのときデデデの脳にカービィがよぎった。

そして自分を責めつつカービィの家へと走った。





昨日のことを話すとデデデは昨日の疲れが足に来て倒れてしまった。

カービィはすかさず救急箱を取り出し朝まで看病を続けた。



次の日

朝の寒い風が吹きデデデは目が覚めた。

そしてすかさずカービィを探した。

カービィは救急箱を持ったまま寝ていた。

カービィに感謝しつつデデデはカービィを起こし外に出た。

ガチャン

デデデは戸を開けた。

そこにはリックが寝ていた。クーが必死になって起こしていた。

デデデに築いたとクーは怒って言った。

「デデデ!それとカービィ!2人でいくなんてずるいぞ!」

クーの大声にリックが起きた。

そしてカービィは半ば驚き、半ば眠たい気持ちで口を開いた。

「リック!それにクー!」

カービィ家の前で歴史を変えようとしている4人が立っていた。



〔2話へ続く〕



【管理人の感想】

凌さん、最初は台本小説を投稿してくれたんです。

一般型に書き直すように指摘され、何度も書き直す作業をしてくれました。

その根性と熱意に脱帽です。