怪盗タックの旅
第一話 デデデ城のある物


うひょひょひょひょ。

おいらの名はコソドロのタックっていうんだ!

最近は巷で噂になってる怪盗タックとはおいらのことだ。

今日は旅先のデデデ城にある物を盗みに行く途中だ。



「城の中に来たひょ!」

「しーっ!!見つかったら牢屋行きだよ!」

言い忘れてたひょ!こいつはおいらの相棒のカービィっていう忍者だひょ!

詳しいことは不明だひょ!

「おまえは仕事の邪魔だから帰るひょ!」

「やだもんねーっ!」

「わかったひょ!ただし、おまえは敵に見つかったら敵を倒してくれひょ!」

「はいはい。」

「『はい』は一回だけだひょ!」

不意に後ろから・・

「そこにいるのはだれだ!?」

と、ワドルディの兵士が、叫んだ。

「さっそく、見つかったひょ!!カービィ!!」

「がってん!忍法 鉄球の術!!」

「あっ!!馬鹿!!」

タックは止めようとしたが、もう手遅れだった。

「ふぎゃあ!!」

ワドルディの兵士は叫び声を上げ、倒れた。

だが、タックは・・・・

「ストーン解除だひょ!!」

すると、カービィは・・・・

「・・・・・・・・・・・・」

カービィの声は聞こえなかった・・。

床は木材で造られていたため、鉄球の重さのせいで、遥か下へ落ちてしまったのである。

「んお!」

しかし、タックはその前に異変に気がついた。

城が傾いているのだ・・。

「なんでだひょ!?」

「あっ!!タック〜!!」

と、カービィが浮かんできた。

「これはどういうことだひょ?」

「いや〜・・。なんか、ここの柱を一つ抜いたら・・。」

「だひょひょ〜!?」

なんと、カービィはここの柱を一つ抜いたら傾いたと言っている。

「・・・・・・・・。」

困ったカービィ・・。

「・・・・・・・・。」

怒っているタック・・。

「脱出しよっか〜♪」

「当たり前だーっ!!」

「で、どうしようか〜?」

ピンクの悪魔から汗が滴り落ちる。

「お・ま・えはいっつも、そうだひょ!!何も考えずに行動するから失敗ばかり起こすんだひょ!!」

と、鼠小僧が怒鳴る。



「とにかく、脱出しよう!!」

カービィは言う。

「当たり前だひょ!!」

タックはまた怒鳴る。

「あれ?」

カービィは気づいた。

「ん?」

どうやら、タックも気づいたようだ。

「お城の揺れが止まってない?」

カービィは言う。

「そうひょねぇ。」

続けてタックも言う。

「うひょ?」

タックは外の異変に気がついた。

「ああっ!!」

カービィはマイクのように大きい声を張り上げる。

そこにはなんと、お城が建っていたのだ。

「うひょ〜?いつの間に〜?だひょ。」

「あれ!?」

カービィは気がついた。

今いる城が錆びていることを!!

「うひょひょ!!狐にでも化かされただひょ〜!?」

「違うよ!!狸だよ!!」

「狐!!」

「狸!!」

言い争っている時、二人は気づいた。

さっきのワドルディが倒れていた所に白い―――――

「きゃー!!!!」

と、カービィはメガホンに向かって叫んでしまった。

そのため・・・・・・・

ズゴゴゴゴゴゴ

「せっかく、揺れが収まったのに、なんてことを〜!!だひょ!!」

タックは泣きながら言う。

「そんな〜!!発展神経に惑わされて〜!!」

「それを言うなら、反射神経〜!!だひょ〜!!」

そんなこんなで、なんとか脱出成功した・・・・・・らしい・・・・・・。



続く




〜管理人の感想〜
いやあ、面白い!
タックとカービィのキャラが立っていて、いい感じです。
その後はどうなったのか、楽しみです。