かけがえのないともだち
第1話 「事のはじまり」


ここはプププランド

ここでは、たくさんの住人が自由に平和に暮らしています

今日も楽しい日になるはず

だったのですが・・・



お昼もすぎて太陽が西に傾きかけてきたころ

リックとカービィが何か言い争っています

一体、何があったというのでしょうか



「なんてことしてくれるんだよ!!」

いつもはおだやかなリックが大声で怒鳴っています

それに対して、

「だから、ごめんって言ってるじゃないかぁ!」

カービィも負けじとさけんでいます

どうやらふたりはケンカしているようです

すると、そこに


「おいおい、さっきからなにやってんだ?」

たまたま通りかかったクーがふたりを止めに入りました


「おっ、いいところに、聞いてくれよクー、カービィがなぁ・・」

「俺の大事なパラソルに落書きしたんだよ」

と、リックが答えました

そのパラソルを見てみると、一面に絵がかいてありました

「ちがうよ!まさかそのパラソルがリックの物だなんて知らなくて・・・」

カービィは少し落ち込んでいる様子です

「なるほど、まぁカービィも悪気はなかったんだしゆるしてやれよ、リック」

クーはそう言いますが、

「いいや、絶対にゆるさない!」

と、リックは聞こうとしません

そしてまたしばらく言いあらそいが続きました

もうこうなってしまうと、クーでも全く手が出せません

ただ心配そうに見ていました

そしてついに

「なんだよ!もうリックなんかしらないよ!」

「それはこっちのセリフだ!」

「フン!」 「ふん!」

結局、ふたりはそのまま家に帰ってしまいました




つづく



〜管理人の感想〜
こういう、『ほのぼのとしたふれあいの話』というのも、僕の好みです。
『ちっちゃな雪使いシュガー』みたいで、いい感じ。

いやあ、リックとカービィが傘のことで喧嘩をするとは。
リックは『穏やかだけど、自分の物には愛着を持っている』んでしょうね。
しかし、彼もカービィもお子ちゃまだなぁ。
クーが仲直りさせてくれたらいいんだけどなぁ。