かけがえのないともだち
最終話 「仲間」


「リック、どうしたの?こんな夜中に」

妙に落ち着いた様子で言った

カービィは聞きたいことがまだたくさんあった

いままで何をしていたのか

いったいどこにいたのか

なぜ急にいなくなったのか

しかし、もうその必要はなくなった

目の前にリックがいるのだから



だから、今度はリックの本当の気持ち―――――



「ねえ、リッ・・」

カービィがしゃべろうとしたときリックが言った

「カ、カービィ?」

リックはそわそわしている様子である

そして

「いままで悪かった・・・な」

リックは少し照れくさそうだった

カービィはとまどった

今自分が言おうとしていたことを先に言われたのだ

カービィは笑顔でこう言った

「僕の方こそ」

それを聞いてリックも笑顔になった

「許してくれるのか?」

と、リックは言った

「なに言ってんの、お互いさまだよ」



リックは喜んだ

いつもと同じように、いつも以上に

そして笑った

カービィも同じ



この日の夜、二人は短い間だが一緒にすごして語りあった

今回のこと

これまでのこと

これからのことを―――――



「それじゃあ、また明日な」

「うん、またね」

「それより、本当にいいのか?こんなに新しいパラソル・・・」

「おわびのしるしっていうことで」

「おわびを言いたいのはこっちだよ」

リックは笑いながら言った

「じゃあそろそろ帰るよ」

「うん、さよなら、リック」

リックはカービィの家を後にした






こうして今回も無事に解決しました

これからもみんなで楽しく過ごせるでしょう

いつもどおりに遊んだり騒いだりできるでしょう

しかし、またこんなことが起こらないとは言い切れません

それでも彼らはやっていけるはずです

なぜなら彼らは



かけがえのない「友達」なのだから・・・・・





つづく

〜管理人の感想〜
いやあ、仲直りできてよかったですね。
やっぱり話し合って解決すべきですね。

起承転結がわかりやすくてよかったですし、いい話でした。
次回作に期待します。