星野さん 銀河に願いを編
第3章 スターコンサー
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「じゃあ、ワープスターを呼ぶからちょっと待って。」
カービィはそう言うと、胸の辺りをとんとん、と叩き、ゲホッと堰をした。
それでカービィの口から何かが飛び出してきた。
そしてそれは見事と言うべきか、ワドルドゥの眼にヒットした。
「ギャァァァァ!!眼がぁぁぁぁぁ!!」
とワドルドゥが眼をおさえ地面にのたうちまわる中、ジョーとデデデは
その飛び出したものを見た。
それは小さな液晶画面と幾つかのボタン、アンテナ、そして
ひとにぎりぐらいの大きさの星が付いたもの。そう、それは携帯電話のようなものだった。
「カービィ!なんだよこれ、携帯か?」
デデデがカービィにきいた。
それでカービィはちっちっち、と手をメトロノームの針のように横に振った。
「それは確かに携帯にもなるけど他にも色々なことができるんだよ♪」
それでジョ−がそのカービィの吐き出したものを拾いながら、
「どう見ても普通の携帯だけどな・・」と思い、そしてカービィに言った。
「他にどうゆう機能があるんだ?」
しかし、カービィは笑顔でこう言った。
「それはひ・み・つ♪」
そしてそう言いながらカービィはジョーのもとに歩いてきて、それを
ジョーの手から取った。
「これはスターコンサーって言うんだ。機能は後々に教えてあげるよ。
まぁ、まず一つの機能として皆が言うように携帯電話だよ。」
そう言いながらカービィはボタンをピ・ポ・パと押し、
数秒後電話の相手に向かって喋り出した。
「あっ、僕だよ。カービィだよ。支給ワープスターよこして。
うん、場所はポップスタープププランドのベジタブルバレー912。
じゃあよろしくねー。」
それでピッと、恐らく電話をきるボタンを押し、ジョー達に向かって言った。
「まもなくワープスターが来るよ。」と。
しかし、「よ」と言い終わる前にワープスターがジョーの目の前に
突っ込んできて、カービィを2mぐらい吹き飛ばした。
「さぁて、いよいよだな。」
そう言い、デデデがワープスターに乗った。
ジョーも乗り込んだ。
その時、カービィもふらふら歩いてきた。
「この・・・いっつも着地失敗して・・・」
カービィはそうぼやいたが、デデデが早く乗れ、と言ったので
渋々乗り込んだ。
僕がカッコつけるといつもドジらせるんだもんな・・・
カービィは心の中でそう思った。
ワドルドゥはまだのたうちまわっている。
しかし、カービィがその体勢のままワドルドゥを吸い込んだ。
「よし、問題無し!!」
4人を乗せ、ワープスターは飛び立ち、プププランドの上空に
風をつくった。