〜THE Story of MetaKnight〜
第二話「暗黒の剣(つるぎ)」

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午後一時 作戦会議室―

「今回の会議は、いきなり現れた謎の爆発について調べること・・・テロとは思えないというのは分かっているが、調べるにはもっとも危険という・・・A-ポイントからC-ポイントまで、

注意してやるのが基本だ・・・」

席に座っていたアックスナイトが、手を上げて立った

「メタナイト様、いきなり言うのですが・・・1000年前の伝説話は・・・」

「・・・!!・・・」

メタナイトは思わず口をこぼした

「アックス・・・そのような伝説話を、まだ信じているのか・・・?」

「け・・けど、古本には本当にあったと・・・」

「もういいっ!!伝説かなんだか知らないが、その話だけは絶対に口に出すなっ!!」

アックスナイトは、びくっと跳ね上がった

「は・・・はい・・」
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午後二時 大広間―

メタナイツ達は、大広間で資料集めをしていた

「ひえ〜、やっぱ多いダスな〜」

「そりゃそうだろ・・・」

「う〜ん・・・テロじゃなかったら、一体何なんだ・・・?」

「「さあ・・・」」

「お前ら・・ちゃんとしろ・・・」

ジャベリンナイトの目が光った

「「はい・・・」」

一言言っただけで、カチンと固まるように静まった二人・・・

「・・・そういえば、トライデントは何処いったんだ?」

アックスナイトはいきなり言い出した

それを聞いたジャベリンナイトは答えた

「4時間前買い物しに行った・・・」

「買い物!?わしも行きたかったダス〜!」

「お前子供だな・・・いつまでたっても・・・」

ジャベリンナイトは冷や汗をかいた

そしていきなり・・・

バアァァァンッ!!

と、激しい音が大広間に響き渡った

「おーい買ってきたぞー、お前の必要な物」

トライデントナイトでした、アックスナイトとメイスナイトは、メタナイトじゃなくてホッと安心しました

「有難う・・・トライデント」

「たまには自分で行けよ〜ジャベリン・・・」

「こっちは今忙しいのだ・・・ついでに、このMOを渡す・・・」

ジャベリンナイトは、トライデントナイトに一枚のMOを渡した

「なんだこりゃ・・・?」

「今日の事件が、そのMOに入っている・・・後で調べてくれ・・・」

「あいよ分かった・・・そうそう、さっきこんな剣買ったんだけど・・・」

トライデントナイトが部屋を出る前に、買った剣を布袋から取り出した

「こ・・これは・・・」

ジャベリンナイトは悪寒を感じた・・・

「ん?どうした・・・?」

「妖気を感じる・・・」

ジャベリンナイトは、小声でそう言った

「その剣、誰に渡すんダスかぁ?」

「まさかメタナイト様じゃないだろなぁ〜」

アックスナイトとメイスナイトは口々と言った

「そ・・そうだけど、悪いか!?」

トライデントナイトは少し顔を赤らした

「こ・・この事は誰にも話すなよ!いいな!?」

「はいはい、分かってるダスよ」

トライデントナイトは剣をかつぎ、部屋を出た

「じゃ・・じゃあ・・・」

プシュウゥ

自動ドアを開け、そのまま走り去った
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中庭―

「今日の空は、青くてすんだ色だ・・・」

メタナイトは中庭のベンチで座っていました

と、いきなり彼の前に・・・

「やっほ〜、メタちゃ〜んvv」

「なっ!?カ・・カービィッッ!?」

カービィが現れました

「今日は暇〜?暇だったら遊ぼ〜」

カービィはのーてんきな声で言いました

メタナイトはそれを言い返した

「悪いが、今日は重要な任務がある・・明日にしてくれ」

「えっ〜!?やだ〜、今やって〜」

「駄目だといったら駄目だっ!」

「いーやーだー」

「!!・・カービィ!!」

メタナイトがカービィの頬を叩こうとしたとき、トライデントナイトが現れた

「メタナイト隊長〜!!」

「ぽよっ?トライデントナイト?」

「トライデント、その剣は・・・」

メタナイトはトライデントナイトの方を向いた

「メタナイト隊長、買い物の途中でこんな剣を買いました」

「ぺポーイ、見せて見せてー」

「ふん、それじゃあ布袋を取れ」

「はっ」

トライデントナイトは命令通り、布袋を外した

そして・・・

「こ・・これは・・・」

「ぽよー」

それは、黒と紫が混ざったようなオーラが剣を包んでいた・・・

オーラは、魔力の高いメタナイトとカービィだけしか見えていた

「どうしたのですか?二人共・・・」

トライデントナイトはきょとんと言った

二人は、はっ!と気付いた

「「いやなんでもない」」

そう言った二人は、顔を横にした

「あの・・これメタナイト隊長に授けます!」

「何?私にかっ?」

「わあ〜いいな〜、僕も欲し〜」

カービィはうらやましがっていました

「・・有難う、練習のときに使う・・・」

メタナイトはふっと顔を崩して、中庭を出ていった

「・・・カービィ、お前なんでここに来たんだっ?」

トライデントナイトが疑問に思うように言った

カービィは答えた

「んっ〜、なんとな〜く」

「いっつもそれだな・・・」

「まあいいじゃ〜んvv」

「まあいいじゃんって・・・!!・・・」

トライデントナイトが怪しい影を見た、まるで人型ダークマターの格好をした男が、くすくすと笑っているような顔でカービィ達を見ていました

(「な・・なんだっ!?」)

トライデントナイトは目をこすりましたが、影は消えていました

「怪しい予感がする・・・」

青い空は・・・すでに雲で覆い被さっていた・・・

〜NEXT〜